尿道・膀胱結石
2013年6月29日
膀胱結石は、尿路結石症のなかでは一般的に見られるものです。発症すると、排尿困難や血尿などの症状が現れます。多くが細菌性の膀胱炎によって引き起こされます。
胱結石の治療は、結石の種類や大きさによって異なります。小さく溶かしやすいと考えられる結石であれば、処方食などによる内科療法を行います。溶けにくい種類の結石であったり、大きな結石である場合には、外科手術によって摘出します。
【症例】
犬 Mix 未去勢雄 9歳
一年ほど前より頻尿・血尿を繰り返し、前日より元気消失・嘔吐を主訴に来院。
腹部X線検査により、尿道・膀胱内に結石が認められました。
結石が膀胱、尿道内に多量に認められたため、膀胱切開を実施し、尿道内の結石も膀胱に押し戻し、摘出しました。
結石の摘出後の成分分析はストラバイト結石でした。
これから結石の再発が起こらないよう、処方食で維持をしていく必要があります。
これほどひどくなる前に病院に来てもらえたら・・・と思う症例でした・・・。