会陰ヘルニア
2013年9月20日
本来であれば内臓をおおっているの肛門近くの筋肉が脆弱になり支えることができなくなってしまう。
そこにできた欠損孔に脂肪、消化管、膀胱、前立腺などが入り込んでしまう病気です。メスよりもオスの犬で多く、特に去勢をしていない犬で多く見られます。
排便、排尿が困難になることも少なくありません。
【症例】
シーズー13歳 オス 未去勢
この症例は他院で手術を実施しましたが間もなく再発し、当院で再手術を行なった症例です。
左右両側に会陰ヘルニアが確認されました。
いくつかの手術方法がありますが、今回は再手術ということもあり、
メッシュ(医療用のシート)を用いてヘルニア孔を整復しました。
この方法は恥骨前縁から両側にメッシュを通し、残存している筋肉を丁寧に
縫合します。2年経過良好です。