当院の臨床例

肩関節脱臼

2014年9月26日

肩関節脱臼は、外傷性のものと先天性のものに分けられます。

外傷性のものはあらゆる年齢・品種で生じますが、猫での発症は稀です。

また、先天性のものは、通常トイ・プードル、シェットランド・シープドッグなどの小型犬に多く発生し、歩行の異常は若齢時に観察されます。

【症例】

トイ・プードル 6ヶ月齢 雌

右肩関節内方脱臼。

初回来院時は無麻酔下での非観血的整復と固定術を行いましたが、その後脱臼を繰り返したため全身麻酔下での観血的整復を実施しました。

スライド1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スライド2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この症例では、上腕二頭筋腱をスクリューとワッシャーで固定し、上腕骨の脱臼を抑制する方法を取りました。

 

術後のレントゲンです。

 

原ハッピー8:4 原ハッピー8:4VD

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この症例は、術後1ヶ月ほどで前肢を地面につけるようになり、その後の経過も順調でした。