
腹腔鏡を用いた避妊手術
近年、人の医療では腹腔鏡下での手術が一般的になっています。
プロビオペットクリニックでも腹腔鏡を用いた手術を行っております。
腹腔鏡の一番のメリットはお腹の切開を最小限に抑えることができるため術後の痛みが少なく、体への負担が少ないことです。お腹をほとんど開けないので、感染等のリスクも減ります。 また、腹腔内に挿入したカメラでアプローチしたい臓器を観察できるため、非常に有用です。
腹腔鏡下の避妊手術では、血管を止める際に”血管シーリングシステム”という切断と止血を同時に行える医療機器を用い、糸を使用せずに血管の処理を行うため縫合性肉芽腫(※)の心配がありません。
(※体内に残した縫合糸が免疫反応を引き起こすことで発症する腫瘤)
♦今回は腹腔鏡下避妊手術の流れについてご紹介いたします♦
はじめに1箇所の小切開からお腹を膨らませ(気腹)カメラを挿入して腹腔内を確認します。
さらにもう1箇所から血管シーリングデバイスを挿入いたします。
最後に3mm程度の鉗子を挿入し、卵巣および子宮を把持し、卵巣堤策、動静脈をシーリングデバイスを用いて周囲の組織から切り離していきます。
最後に小切開ぶより子宮を引き出し摘出します。
小切開を縫合し、腹腔鏡手術終了となります。
下の写真のように従来の避妊手術と比べると手術痕が小さいことがわかりますね。
↑腹腔鏡下手術後 ↑開腹手術後
♦腹腔鏡下での避妊手術をご検討している方はお気軽に当院までお問い合わせください♦
鼻腔内腫瘍
【症例】ラブラドールレトリーバー 13歳齢 雄
2〜3週間前から鼻出血が認められたため、来院されました.
◎レントゲン検査
◎ CT検査

CT sagital像 鼻腔・前頭洞に病変が認められます
◎ 細径電子内視鏡を用いた検査
病変側の組織を内視鏡下にて、一部採材し病理組織学的検査を行いました。
◎病理組織学的検査結果
『未分化癌』・・・鼻腔上皮由来の悪性腫瘍
◎治療
止血剤およびCOX2選択阻害薬