当院の臨床例

歯根尖膿瘍

 

他院からの紹介症例  犬 ダックス 雄 10歳

歯石除去処置を行うがその後も膿瘍鼻汁が出るとのことで再度歯石処置を行う。その後も皮膚に瘻管が発生し膿みが出てきたため、当院でCT検査を行った。

CT検査        矢印:残存した歯根尖

 

 

左上顎部位の歯肉内に歯根尖を確認。

歯根尖除去処置を行う。

      

処置後CT検査                                      

処置後 左側鼻腔内は一時的、出血が観られるが、歯根尖は消失。その後は瘻管形成や排膿は認められない。

歯突起低形成による環軸椎亜脱臼

症例 6ヶ月齢 体重2kg トイプードル 来院時、心肺停止状態であった。蘇生後、四肢不全麻痺が認められた。X線検査で環軸椎の脱臼が示唆されたが、歯突起については不明瞭であった。頚部の固定および内科治療後CT撮影を行った。CTでは歯突起の形成が全く認められなかった。以上の所見により復側アプローチで環軸椎の固定術をおこなった。現在軽度の歩様異常はみられるが、歩行可能となり日常生活の支障はみられない。

正常例

 
環軸椎亜脱臼CT(動画)

 

環軸椎亜脱臼手術後CT(動画)