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胆嚢切除術

透明テクスチャ

胆嚢切除術の適応

胆嚢切除術の適応となる疾患は腹腔鏡手術と開腹手術ともに、胆泥症、胆石症、胆嚢炎、胆嚢粘液嚢腫、​胆嚢破裂などです。

犬の胆嚢疾患は初期の段階では症状がないことが多く、閉塞や炎症など強い症状を出してから気づくことがほとんどです。強い炎症を伴っている場合は外科的治療が必要になることが多く、そのような場合は外科的治療に伴う合併症のリスクが高くなることや予後が悪くなる傾向にあります。

また、獣医領では犬の胆嚢疾患や胆道疾患において外科手術の適応時期のガイドラインが確立せれておらず、外科的治療の時期に関しては検査結果や犬の状況等を把握した上、飼い主様とお話し合いをさせていただいております。

胆嚢に異常が認められたが、症状がない場合、または軽い場合であり、重症化する前に摘出することで、合併症や予後のリスクの軽減ができるため、重症化しない段階での胆嚢摘出術を推奨しております。

腹腔鏡下胆嚢摘出術

腹腔鏡手術は開腹手術に比べ、手術難易度は上がりますが、技術を磨くことにより、より安全にで術後回復の早い手術を可能になります。

腹腔鏡下胆嚢摘出術

​腹腔鏡下胆嚢摘出術の術式はさまざまな方法がありますが、一般的に腹壁に4−5箇所、穴を開け、そこにトロッカーと呼ばれる管を挿入し、そのトロッカーに鉗子(組織を持つ器具)やカメラを入れて手術を行います。

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カメラから左のような画面を見ながら手術を行います。

鮮明に拡大して臓器を観察することができ、非常に細かい作業が可能になります。

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取り出した胆嚢です。

下の写真は取り出した胆嚢を開いてみた写真です。

本来は液体である胆汁が硬くなりドロドロのゼリー状になっていました。

​これでは胆汁が流れす、さまざまな症状が引き起こされてしまいます。

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