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気管支拡張症
Bronchiectasis
気管支拡張症は気管支の壁が弱くなり拡張する疾患で、咳や喘鳴、呼吸困難を引き起こします。
一般的な原因の背景には慢性気管支炎や気管支肺炎があることが多く、診断にはレントゲン検査、CT検査、気管支鏡検査がと行われます。
治療は不可逆的疾患のため、症状をやわらげる対症療法や進行を抑えることを目的として行われます。
一般的な症状
・慢性的な咳
・喘鳴(ゼイゼイ、ヒューヒューなどの呼吸音がすること)
・呼吸困難
・食欲不振
・疲労:呼吸困難や激しい咳こみなどにより疲れや倦怠感を示す。
検査・診断
・胸部X線検査
・透視検査(レントゲン動画)
・CT検査
・気管支鏡検査
など
治療
気管支拡張症は不可逆的のため、治療の目的は臨床徴候をコントロールし、病気の進行を遅らせることです。
・抗炎症薬の投与:炎症を軽減するために使用します
・抗菌薬の投与:再発性細菌感染の治療
・去痰剤:痰を排出しやすくします。
・ネブライザー:気道を加湿させることにより分泌物の軟化、濃縮化をさせ気道閉塞を軽減をはかる
症例紹介
ミニチュア・ダックス 12歳 オス
主訴
以前より咳していたが、最近は特にひどいとのことでご来院いただきました。
CT画像
通常、気管支は末梢に行くほど細くなりますが、気管支拡張症は末梢でも気管が細くならず拡張している所見が認められます。
診断
肺葉全体の気管支拡張症
治療
抗炎症薬や抗菌剤などの投与とネブライザーによる治療
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