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X-レイズを見ると医師

椎間板ヘルニア

IVDD:Inter Vertebral Disc Disease

犬の椎間板ヘルニアは、椎間板の損傷により脊髄や神経が圧迫され、後肢麻痺や腰痛を引き起こす病態です。原因は急激な運動や体勢の変化があり、CTやMRI検査が診断に有用です。早期発見が重要で、外科的治療または内科治療、レーザーを使用した低侵襲性治療を行います。

一般的な症状

・後肢の麻痺
・後肢のふらつき
・背中の痛み
・排尿困難または尿失禁
症状は個体差があり、病状の進行によっても異なります。

​検査・診断

・神経学的評価
・レントゲン検査
・脊髄造影検査
・CT検査
・MRI検査

​治療

・外科的治療:type1のヘルニアの場合、手術適応になることがほとんどです
・内科治療:痛みや炎症の軽減のために鎮痛剤や抗炎症薬を使用します
・低侵襲性治療:PLDDという椎間板にレーザーを穿刺する治療をおこなっています
・物理療法:温熱療法やマッサージなどを内科治療や外科治療と併用することで効果を最大限に引き出します

症例紹介

ミニチュア・ダックス

​主訴

突然の後肢の麻痺

​MRI画像

椎間板ヘルニア

T2強調画像 第12-13胸椎間の椎間板ヘルニアが認められました。

椎間板ヘルニア

T1強調画像 

治療

片側椎弓切除術を行いました。術後は通常通り歩けるようにまで回復しています。

椎間板ヘルニア

ソノキュアという超音波手術器具を使用し、安全かつ低侵襲性に椎体を破砕し、神経を損傷することなく手術をおこなっています。
下の画像は取り除いた脊髄を圧迫していた椎間板物質です

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