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ノミ・マダニ対策を怠るとどうなる?


犬や猫と過ごす時間は本当に幸せなものですよね。毎日の散歩や外で遊ぶ時間、家の中で一緒にくつろぐ時間など、どれもかけがえのない瞬間です。

でも、そんな大切なペットに忍び寄る『ノミ』や『マダニ』の危険について、意外と知られていないことが多いと感じています。


『うちは室内飼いだから大丈夫』

『今までしてなかったけど、特に困ったことないし。』

『予防薬にお金かけるのはちょっと・・・。』


そんな理由で対策を怠っていませんか?

実はノミやマダニが引き起こす問題は思っている以上に深刻で、命に関わるものもあります。

今回、プロビオペットクリニックで診察したマダニ被害の症例をご紹介します。


                                

 

目次


 
 

大変だった症例①

 

〜予防をしていなかったために大変なことになったロシアンブルー〜


ある日、「猫の様子がおかしい。急に走り出したり、皮膚を噛んだりしている」という主訴で病院にロシアンブルーが来院されました。

私は何が起きてるのかしらと考えながら、体を触りました。そうすると皮膚がブツブツしていました。「ん?皮膚病ができたのかな?」と思ってよく見てみると・・・。


なんと体全体にマダニがついているではありませんか!

ノミが大量に寄生しているいる猫はよく見ますが、マダニがここまで寄生しているのは初めてでした。


すぐにノミ・マダニ駆除薬を使用しましたが、すぐに駆除できるわけではありません。

できる限り手で取り除く処置もしました。


その時の取れたマダニの写真です。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


((((;゚Д゚))))))) 恐ろしい数です・・・。


これでも全部じゃないんですよ。

私、びっくりしちゃって、写真撮る前に処分しちゃったんです・・・。





猫の皮膚はこんな状態になっていました。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


皮膚は真っ赤にただれてしまっています。

痛そうです(>_<)






さらに検査・治療です。

まずは血液検査します。多量にマダニに吸血されたことにより、貧血を起こしたり、感染を起こす可能性がありますので血液検査でチェックします。


幸いこの猫さんは貧血や感染はありませんでしたε-(´∀`; )


この後は痒みやただれた皮膚の治療を行います。

皮膚に寄生したマダニを除去すれば痒みが治ると思ったら大間違いです。

投薬を数週間行ってやっと痒みや皮膚のただれが治りました。


このロシアンブルーさんは外に数分出かけただけだそうです。

それでもこれだけのマダニが寄生してしまいます。

とても恐ろしい病気をマダニが持っていたら、この猫さんは助かっていなかったかもしれなません。


また、ノミ・マダニ対策をしっかりしていればこんな事態にならなかったでしょう。


『予防の徹底は最小の負担で最大の効果』


たった1分くらいのケアで病気や感染症を防ぐことができるなら、

最善の選択だと思いませんか?



 
 

大変だった症例②

 

〜〜予防していなかったため尻尾に大量にマダニが寄生してしまった柴犬〜〜


『尻尾を気にして噛んでいる。見ようとすると怒ってみることができない』と困り果てた飼い主様がいらっしゃいました。


確かに診察室で尻尾を見ようとすると怒って噛んできます^_^;

看護師さんに顔を持ってもらって尻尾をよく見てみました。

すると尻尾の皮膚がみえないくらいのマダニに寄生されていました。

これは痛い!


マダニ駆除薬を使うと同時にできるだけ寄生したマダニを手でも除去しました。

その後、血液検査等にも問題はなく、痛みや痒み、炎症の治療を行いましたが、

なかなか治らず、徐々に皮膚が脱落していってしまいました。

そのため、尻尾を切断せざるを得ない状況になってしまいました・・・。


という症例を2例経験しています。2例とも柴犬でした。

毛が蜜に生えている犬種は要注意です。毛深いためマダニに寄生されていることに気づきにくいです!


この犬たちも予防をしていれば尻尾を切断するような事態にはならなかったでしょう。


『ほんの少し手間をかけるだけで、

重大なトラブルを防ぐ大きな鍵に』


ノミ・マダニ対策をしておけば、無駄な負担や心配を軽減できます。



 
 

ちょっと焦った経験

 

〜〜稲取で思いっきり遊んできた私と犬たち〜〜


新緑が綺麗な5月初め、天気も良かったので、スタッフの飼ってる犬と一緒に稲取高原に遊びに行きました。

とても気持ちよく走り回る姿を見るとこちらの気持ちも晴れやかになります。


ひとしきり走って満足した様子の犬たち。

帰ろうと思って車に乗せようとした時、背中に何かついているのに若いスタッフが気づきました。よく見ると、小さなマダニだというのです!!

ゲゲ((((;゚Д゚)))))))


もしかして他のところにもついてる?と身体中をチェックしました。

たくさんついてる〜〜〜〜!!!!

車に乗せる前にブラッシングして、わかる範囲では落としました。



もしかしたら老眼がはじまってる私の目では気づかなかったかもしれません・・・(T . T)

そのまま家に連れ帰っていたら家の中にマダニが入ってきてしまったかもしれません。


もちろん私の飼っている犬猫はマダニ対策しているので、ついてしまってもブラッシングで落とせば心配はありませんし、家にいる猫も予防しているのでマダニに被害はありませんでした。



家の中に入る前にもう一度犬たちをブラッシングしたのですが、なんと私の服にもついていました!!

ゲゲ((((;゚Д゚)))))))


白い服を着ていたから気づけたし、犬にマダニがついているのに気づいてから、もしかして自分もついてないか?と気にすることができました。



もし色の濃い服をきていたら?

犬にマダニがついていることに気づいていなかったら?


((((;゚Д゚)))))))


今回はたまたま気づきましたが、もしかしたら、今までも知らない間にマダニやノミを家に持ち込んでいたかもしれません。。。

予防しているので大きな被害にはなりませんでしたが。


お出かけだけに限った琴ではなく、普段の家の周りお散歩だけでも、マダニがついた経験もあります。


1匹でも病原菌を持ったマダニに咬まれると、犬猫の健康被害のリスクがあり、あなたやあなたの家族にも影響があります。


『リスクを避けるために、予防が非常に重要です』


大切な家族を守るためにできることはほんの少しのケアから



 

私がこれほどにも皆様に予防することの重要性をしつこくお伝えしている理由は、

ノミやマダニという小さな寄生虫が引き起こす病気が犬や猫も含めた私たちの大切な家族の健康を脅かすことがあることを知って欲しいからです。


ノミやマダニはペットの体に寄生してただ痒みを引き起こすだけではありません。

その中には命に関わるものがあります。


私たちの身近にある代表的な病気を書きます。必ず読んでください。


 

ノミ・マダニの予防を怠ると高まる病気のリスク

 

ー マダニが媒介する病気 ー


1. SFTS(重症熱性血小板減少症候群) 

ウイルス性の感染症で犬や猫、人間に感染します。この病気の怖いところは感染すると重篤化するリスクが高いことです。

犬猫の致死率は高く60〜80%と言われています。


犬や猫がSFTSに感染すると以下のような症状が現れることが多いです。

・高熱

・元気消失

・嘔吐・下痢などの消化器症状

・出血症状


さらに怖いのはこの病気が感染した犬や猫から人間に感染することです。

感染動物に咬まれたり、唾液や血液から感染すると考えられています。

人間の致死率も非常に高く、10〜30%と言われています。


人間が感染すると以下のような症状が現れます。

・発熱や倦怠感

・消化器症状(食欲不振・吐き気・嘔吐・下痢・腹痛など)

・頭痛・筋肉痛

・出血症状


治療は現時点で特効薬や有効な治療薬はなく、対症療法が中心となります。

そのため早期発見が重要となりますが、風邪のような症状で他の疾患と判断しずらいことや患者がマダニに刺された記憶がないことなどが早期診断が難しくしているようです。


私の友人(獣医師)も診察した猫から感染し、入院しました。やはり最初からSFTSの診断はくだらなかったそうです。


SFTSについて詳しい情報は厚生労働省のホームページへ



 

2.日本紅斑熱

リケッチアという病原体を持ったマダニに咬まれることで体内に侵入し、発症します。

犬猫を媒介して人間へと感染する伝染病です。


犬猫の症状は一般的にマダニにが寄生された時の症状と同じです。

・皮膚の腫れや炎症

・発熱、元気消失


人間の症状

・発熱

・発疹

・頭痛、倦怠感、筋肉痛

・重症化すると肝機能、腎機能障害やショック状態になることも


治療は抗生物質の投与が有効です。


日本紅斑熱はSFTSよりも報告数は多く、静岡県の報告は年々増えています。お隣の熱海市では急激に報告が増えていますので私たちの住む伊東市でも注意が必要です。


実際に当院の飼い主様も感染した方がいらっしゃいます。


日本紅斑熱についての厚生労働省のホームページはこちら



 

ー ノミが媒介する病気 ー


1.猫引っ掻き病(バルトネラ感染症)

バルトネラ菌を保有しているノミが猫に寄生し、猫にバルトネラ菌を感染させ、その猫が人間を噛んだり引っ掻いたりすることで人間に感染します。


多くの猫がバルトネラ菌に感染していても症状はないか軽微な症状しかないと言われています。


人間の症状

・引っ掻き傷の熱感、腫脹、赤み、疼痛

・発熱

・数日後にリンパ節の腫大

・進行すると疲労感、頭痛、筋肉痛


治療は抗生物質の投与が有効です。


院長先生は猫引っ掻き病にかかったことがあるそうです・・・。



詳しくは東京都獣医師会のホームページをご覧ください。



 

ほんの少しだけ手間をかけて予防することでペットの健康を守り、

さらには私たち人間にも危険な病気を防ぐことができます。


感染症のリスクを未然に防ぐには、定期的な予防が不可欠です。


この大切なことを多くの方に理解してもらいたいと思っています。



******************


当院ではあなたのペットやあなたに合ったノミ・マダニ予防を安心、確実に行うための提案をいたします。

『予防は愛情の証

どんな小さなお悩みでも気軽にご相談ください。

あなたの大切なペットが健康で快適に過ごせるよう、しっかりとサポートいたします。


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平素よりプロビオペットクリニックをご利用いただき、誠にありがとうございます。

このたび、よりスムーズで安心してご利用いただける環境を整えるため、受付方法を変更させていただく運びとなりました。


新しい受付方法では、専用アプリ『アニライフ』のダウンロードが必要となり、飼い主様にはお手間をおかけしてしまうことを深くお詫び申し上げます。

私たちも精一杯サポートさせていただきますので、ご不明点がございましたらお気軽にスタッフまでお声がけください。


↓↓ インストールはこちらから ↓ ↓


*iPhone




*Google






**アプリでできること**


受付のiPadに電子診察券のQRコードをかざすことで自動受付できます。

(以前の自動受付と同じ要領です)


受付時に待ち人数の確認ができます。


診察の順番が近づくとアプリ内に通知が来ます。


キャンペーンやワクチンのお知らせなどがアプリに届きます。



導入に伴い、お客様にはスマートフォン専用アプリのインストールをお願いしております。

スマートフォンをお持ちでない方にはQRコードを印刷してお渡しいたします。


診察の順番の通知やお知らせを受信するために

アプリ登録後、『通知をON』にすることも忘れずにお願いいたします。




◎以下の手順をご覧の上、step6まであらかじめご自宅で登録していただけると助かります。


アニライフの登録


◎これより先は病院にご来院してからの手続きになります。

病院での登録

◎スマートフォンをお持ちでない方には印刷したQRコードをお渡しいたします。お声をおかけください。


変更によりご不便をおかけする点もございますが、これにより待ち時間の短縮や、診療予約の利便性向上を目指しております。

何卒ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。


**プロビオペットクリニック**

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年末年始の診察時間

年末年始の休診のお知らせ


平素より当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。年末年始の診療日程について、以下の通りお知らせいたします。


休診期間

2024年12月31日(火)

~2024年1月3日(金)

通常診療再開

2024年1月4日(土)より








お薬・療法食のご準備について

年末年始の期間中は、医薬品や療法食の供給が通常よりも遅れる場合がございます。


お薬や療法食が不足しないよう、事前に必要な分をお求めいただくことをおすすめいたします。


特に長期的な服用や特別な食事管理を必要とするペットの場合は、余裕を持った準備をお願いいたします。

ご不明な点や追加のご注文については、スタッフまでお気軽にお問い合わせください。


療法食の注文は

12月25日(水)までです。

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