犬猫の肥満リスクについて
- 朋子 増田
- 5月18日
- 読了時間: 4分
更新日:5月19日
「ちょっとぽっちゃりしてるくらいが可愛いよね」そう思ってしまうこと、ありますよね。
でも実は、犬や猫の肥満は見た目だけの問題ではなく、命に関わるリスクをはらんでいます。病気のリスクを高め、寿命が短くなるという研究結果も。
実は犬や猫の肥満は、見た目以上に大きな健康リスクを伴います。今回は、肥満が引き起こす問題や、今からできる対策についてお伝えいたします。
肥満の原因や健康への影響、予防・改善のためのポイントを分かりやすくご紹介いたします。「うちの子、大丈夫かな?」と感じたら、ぜひチェックしてみてください。
🐶🐱肥満ってどういう状態?
肥満とは、体に脂肪が過剰に蓄積された状態のことをいいます。犬や猫では、理想体重の15〜20%以上を超えると肥満と判断されることが多く、見た目だけでは判断が難しいこともあります。
主な原因は?
食べすぎ・おやつのあげすぎ
運動不足
避妊・去勢後の代謝の変化
加齢による代謝低下
ホルモン疾患(甲状腺機能低下症、クッシング症候群など)
🚨肥満が引き起こす健康リスク
肥満はさまざまな病気のリスクを高めるだけでなく、寿命そのものを縮める可能性があるという研究報告もあります。
🧪研究で明らかになっていること
ある研究では、適正体重の犬に比べて、軽度肥満の犬は平均で約2年寿命が短いというデータがあります(Laflamme DP. J Am Vet Med Assoc. 2005)。
猫でも、肥満は糖尿病や脂肪肝(肝リピドーシス)など命に関わる病気のリスクを大幅に高めることがわかっています。
つまり、肥満は「少し重たいだけ」ではなく、その子の“命の長さ”に直結する重大な問題なのです。
次に肥満によってリスクが高くなるさまざまな病気の代表的なものをあげます。
<犬・猫共通のリスク>
糖尿病
心臓病
関節疾患(関節炎、椎間板ヘルニアなど)
呼吸困難
皮膚病(皮膚の通気性が悪くなり炎症を起こしやすくなります)
尿石症(運動不足や飲水量の低下による)
<猫では特に注意!>
肝リピドーシス(急激な絶食で命に関わることも)
<犬では特に注意!>
気管虚脱(小型犬に多い)
十字靱帯断裂(膝のトラブル)
👀肥満チェックのポイント
ご自宅でできる簡単なチェック方法をご紹介します。
肋骨が触れにくい
上から見てくびれがない
お腹が垂れている
動きが鈍くなった、寝てばかりいる
いびきがひどい、呼吸が荒い
気になる症状があれば、ぜひ動物病院で体重をチェックしましょう。
💡肥満予防・改善のコツ
無理のない範囲で、生活を少し見直すだけでも効果があります。
<食事の見直し>
適正量の確認(1日に何グラム?)
おやつのカロリーも食事量に含める
療法食や体重管理用フードの活用
<運動習慣>
犬:毎日のお散歩を少しだけ増やす
猫:おもちゃ遊びで楽しく運動
🏥動物病院でできるサポート
肥満の背景には、病気が隠れていることもあります。当院では以下のようなサポートが可能です
体重の測定
栄養指導と食事プランのご提案
ホルモン異常の検査
ダイエットプログラムの個別設計
「どうやって痩せさせたらいいの?」と悩んだら、まずは一度ご相談ください。
✨まとめ:健康で長生きするために、今できること
犬や猫の肥満は、**見逃されがちな“慢性的な病気”**です。ですが、少しの意識と継続的なケアで、健康な体を取り戻すことができます。
「最近、ちょっと太ってきたかな?」と思ったら、それは見直すチャンスかもしれません。大切な家族が元気に長生きできるよう、一緒に健康管理を始めてみませんか?
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